親と教師の教育相談室-047/201page

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46.生傷が絶えない子
【問い】うちの子は男の子です。小学2年生になってとても元気になりましたが,しょっちゅうヒザやヒジをすりむき,生傷(なまきず)が絶えません。運動をやめさせるわけにもいきませんし,どのようにしたらよいでしょうか。

【答え】元気に遊んで生傷が絶えないということは,心配することではなくてむしろ,お子さんがいまたくましく伸びつつある証拠だと思った方がよいでしょう。元気に飛び回らなければ,傷はできるはずがありません。すり傷や打ち傷がおもだと思いますが,その程度なら適当な薬で消毒をしっかりしさえすれば,心配はいりません。
あなたのお子さんのように2年生にもなると,元気に飛び回ったり,跳ね回ったりします。それでこそ丈夫で賢い子に育っていくのです。生傷などは心配しないで,さらに一層力を伸ばしてやることが必要です。その方がやがてケガもしない機敏で強じんな体になるのです。
生傷を防ぐには,動きが不活発なことから転ぶため,まずバランス感覚をよくすることです。この感覚がよくなれば転ばなくなり,転んだとしてもケガは少なくなります。
次に柔軟性をつけておくことです。柔軟性が大きくなれば,それだけ体の動きがよくなり,衝撃に対する”ゆとり”もでてくるわけです。
2年生ごろは確かにまだ転びやすい年齢です。転ばないような体にするだけでなく,転んでもケガをしないような上手な転び方をさせることです。例えば,転んだときに手をついて転がるなどです。
このようなバランス感覚を伸ばして柔軟性を養い,さらに全身の反応動作を高めるようにすれば,生傷が少なくなると思います。また,遊びを発展させて一層器用で機敏な体に育てていくことも必要です。


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