親と教師の教育相談室-050/201page

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49.ささいなことで乱暴をする子
【問い】小学校4年生の男の子でひとりっ子です。外で遊んでいるときささいなことで友達を殴ったり,けったり,物を投げたりして困ります。どうしたらよいでしょうか。

【答え】このような行動を起こす要因はいろいろありますが次のふたつは特に大事なことなのであげてみたいと思います。1)脳に器質的な障害があるため,自覚なしに行動してしまう場合2)家庭内に心理的緊張があり,そのために情緒が安定せず友達に乱暴する場合が考えられます。1)の場合は,専門医にみせて治療と指導を受けてください2)の場合は,現在の家庭環境を調整する必要があります。両親の養育態度を考えてみてはいかがでしょうか。
たとえば,子どもと遊んでやり,心の交流をはかれば子どもの考えていることを十分に聞いてやれると思います。子どもは子どもなりに自分の考えを持っているものです。その中から自分の考えをまとめさせることです。子どもの意思を大事にして接していけば,子どもも満足しますので友達への態度も変わっていくはずです。またひとりっ子でわがままである場合,どうしても自分勝手になり,友達が思い通りに動かないとつい乱暴なことをしてしまいがちです。このようなときは,お子さんに相手の気持ちになって考えることを教えてみてください。ことわざに「わが身をつねって人の痛さを知れ」といわれるように,十分に納得させましょう。


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