親と教師の教育相談室-055/201page

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54.家事手伝いをしたがらない子
【問い】小学校6年生の娘が食事のしたくや片づけなどの家庭の仕事をしないので困ります。基礎的な生活技術を身につけさせたいがどうしたらよいでしょうか。

【答え】お子さんは,5年生から衣食住について基礎的なことを学んでおります。
学校では,児童がそれらの知識や技能を日常生活の中に生かしたり,自分が分担している仕事を工夫し,実践したり,家庭生活に協力するよう指導しております。
家庭でも,お子さんの生活時間の使い方について話し合いながら,学校で食物の実習をした時など聞いてやったり,それを献立の中に加えるなど調理しやすく手をかしてやってください。
食事の時,出来栄えなどを話題にし励ましてやれば,お子さんも自信を持ち,また家族のために調理しようという気持ちになると思います。その積み重ねのうちに,お子さんは生活に必要な知識,技能を身につけていきます。
私も小学生のころから,お正月などの行事食が日常と違うので興味がありました。祖母が七草に「七草たたき七たたき…」などと歌いながらやっているのを面白がって交代し,七草粥(がゆ)の手伝いをしたものです。その由来などを聞きながら未知のものを覚えるのは楽しい体験です。
家族に対する思いやりの心なども仕事の分担を通して養えるものです。身のまわりのことが能率よくやれることは生活を楽しく,豊かにし,創造性や豊かな人間形成に役立つと思われます。


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