親と教師の教育相談室-077/201page

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75.読書の好きな子にするには
【問い】平仮名(ひらがな)をそろそろ読めるようになった幼稚園児を,読書の好きな子どもに育てたいと思います。家庭でできることはどんなことでしょうか。

【答え】大事な時期のお子さんですね。このころが,本好きになるか本ぎらいになるかの最初の分かれめです。
まず,お母さんがお話をたくさん聞かせてやってください。頭にお話のイメージをうかべながら楽しんで聴くようになれば,しめたものです。それとともに読み聞かせも十分にしてください。なかには落ち着きがなかったり,気の散りやすい子もいます。そんな子には長いお話は無理ですから,なにかのきっかけで注意力を集中するような気配がみられたときに,少し長いお話を読み聞かせるとよいでしょう。根気よく毎日続け,お話好きな子に育ててください。少しずつでよいのです。
小学1,2年の平なら読むきっかけをとらえ,理解しやすい本を与えることが大切です。たとえば,1)知りたいことがあるときは,なにを読んだら求める情報が得られるかを教えてから読ませましょう。答えをすぐに教えないでください2)野球,車,コン虫などなにかに興味を持ち始めたときや好きになろうとしたときには,その興味の対象と関係する本や図鑑を与えてください3)テレビ番組「まんが日本昔ばなし」を見たら,その漫画の本のほか昔話や「福島の民話」といったような本を与え,本好きに導いていくといった方法もあります。
病気になったときやテレビが故障したときなどいろんなきっかけを利用し,読書するように仕向けてください。そしてこんどは,お母さん自身が本好きになることです。


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