親と教師の教育相談室-090/201page

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88.公共の場でマナーの悪い子
【問い】子供会で出かけたとき,紙くずや食べかすの後始末のできないことにはおどろきました。このような子供に対する指導はどのようにしたらいいでしょうか。

【答え】ご質問にあるようなことについては,みずから進んできれいにし,他の迷惑にならないよう学校においても道徳の時間をはじめ,あらゆる活動をとおして指導しています。
しかし,このような公共心,公徳心は,学校はもとより,特に家庭や地域社会の理解と協力がない限りなかなか育ちにくいものとされています。
例えば,お母さんが家をきれいに清掃したとしても,子供にそのゴミを川やあき地に捨てさせたとしたらどうでしょうか。おそらく子供が大人になって,また同じようなことをくり返すことになるのではないでしょうか。
家族で,あるいは子供会で出かけたときなど,子供たちに公共心や公徳心を育てるのに絶好の機会です。せいいっぱい子供たちと遊んだ後,親たちが持参した紙袋かビニール袋を用意し,「さあ,今度はみんなで後始末をしよう」「来たときより,こんなにきれいになったね,後に来る人もきっと気持ちよいでしょう」というような,ほめかたやはげましのことばが大切でしょう。
つまり,日常生活のしかたのしつけは,常にくり返し,一貫した指導によって習慣化され,やがて自分の意思で行動できるところまで育ててあげたいものです。

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