親と教師の教育相談室-108/201page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

106.読書習慣をつけさせるには
【問い】小学2年と4年のわが子はテレビや遊びに夢中で,すすめてもさっぱり本を読もうとしません。今のうちに読書の習慣をつけさせたいのですが,いい方法はないでしょうか。

【答え】夕食後のひととき,家族全員が居間に集まり,思い思いに読書をし,ときどき自分の読書についてみんなに語りかける…。こんな家庭をめざす方法として”親子読書”をおすすめします。
これは,親と子が同じ時間に同じ場所で,毎日(または決めた曜日に)読書を続けていく方法で,具体的方法は,子供の発達段階によって異なります。例えば文字を知って自力で読む力がついた低学年の段階では,親子で声を合わせて読むところがらスタートし,だんだん1ページや1節ごとの交代読みへと移ります。その際,読み誤りを正したり,理解を確かめるために質問を入れたりして読み進めます。
この親子の交代読みで何冊も読みますと,自然に自力での黙読を求めるようになります。そして,読後に感動した点を確かめ合ったり,登場人物について批判し合ったりして,読書力をつけるのです。
次に,”親子読書”をすすめていく上の留意点を述べてみましょう。
1)10分〜30分ぐらいの短い時間でスタートし,無理をしないで継続させる。
2)「家族読書カレンダー」のようなものを工夫させて,どんな本を読んでいるかが分かるようにしておく。3)読む本は,名作などにとらわれず,親子で書店に行き,広い範囲に目を向けさせ,最終的には子供に選ばせたい。4)正月,お祭り,クリスマス等のプレゼントの機会を利用して,読んでほしい本を贈る。5)読書感想文を無理に書かせない方がよい。6)父親の参加は効果抜群です。

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。