親と教師の教育相談室-116/201page

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114.国語の苦手な子
【問い】わが家の長男(小5)は,国語が大のにが手で,家庭でもほとんど勉強しません。母親として,どうしたらよいでしょうか。

【答え】先生から出される宿題は別として,国語の勉強というと,ほとんどの子供は教科書を読むか,漢字の練習をします。5年生ぐらいになりますと,さらに,辞典で語句調べをするようにもなるでしょう。これらは,毎日の授業と直接結びつく大切な勉強ですから,ぜひ,継続してやらせたいものです。
しかし,お母さんだからこそできる国語の勉強のさせ方は,他にないのでしょうか。国語の勉強とは,私たちが日常使っている日本語を生き生きとはたらかせ,言語の感覚を豊かにしていく勉強です。そう考えますと,家庭も国語の勉強のすてきな教室でありお母さん方は,子供たちの大切な国語の先生ということができます。
以下,お母さんだからこそできる国語の,勉強のさせ方のいくつかを述べてみましょう。
1)その日のできごとを家族団らんなどで話せる。また夢中で見ていたテレビについて「おもしろそうだったね,どんなお話だったの」と,説明させる。話のつじつまが合わないところを言い直させたりしているうちに,話の仕方やまとめ方が上手になっていくのに気づくでしょう。
2)気のおけない来客のとき子供を話の中に入れてやったり,客と2人だけにしたりして,応対の仕方や敬語の使い方など,生きた勉強をさせる。
3)いとこやおじ,おばあてに何か用事を作ってやり,手紙やはがきを書かせる。
4)読ませたい本を,子供に合わせて,感想や意見を交換し合いながら回し読みする。
このほかお母さんの工夫やアイデアにより,生きた国語の勉強の方法はいくらでも生み出せます。どうぞ,お試し下さい。

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