親と教師の教育相談室-115/201page

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113.漢字の習得と指導のしかた
【問い】長女(小4)の学校では毎年,夏休みに「漢字の練習」を課題に出しています。昨年は私も一緒になってやりましたが,効果はさっぱりでした。家庭ではどのように指導したらよいでしょうか。

【答え】漢字の習得には時間をかけて反復練習することが必要ですし,夏休みは最もよい機会でしょう。しかし何回書くといった機械的な繰り返しでは効果がありません。次の点を配慮し,援助指導をしてみてください。
1)漢字は意味を持った言葉です。意味がわからないで文字の形だけを覚えても役に立ちません。意味を確認させながら練習させることです。
2)読めない漢字をいくら書いても覚えません。まず読めることです。4年生ですから音読み,訓読みの違いはわかっているはずです。漢字にはいく通りも読み方があることを気づかせながら,読みの幅を広げてやってください。音訓は教科書の巻末にあります。訓読みの漢字は送りがなと一緒に練習させることがコツです。
3)漢字は7つの部分(へん,つくり,かんむり,あし,たれ,かまえ,にょう)の組み合わせからきています。これを部首といいますが,各部首名を覚えさせるよう一家団らんのときにでも,それを話題にしてください。漢字に親しみを持たせ,夏休みの生活のなかで多く書かせる配慮が大切です。

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