親と教師の教育相談室-118/201page

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116.社会科で「資料を活用する能力」とは
【問い】4年生の子供をもつ母親ですが,第1学期の通知票に社会科の「資料を活用する力」がやや足りないと書いてありました。「資料を活用する力」とは,どういうことなのでしょうか。

【答え】社会科の学習状況をみるときには「知識,理解」「観察,資料活用の能力」「社会的思考,判断」「社会的事象に対する関心,態度」の4つについてみるのが普通です。お子さんの場合は,この4つの中では,資料活用力がほかの3つと比較すると,やや足りないということだと思います。
社会科の学習では低学年のうちは実際に観察して学習する内容が多いのですが,学年が進むにつれて,資料を使って学習する内容が多くなってきます。資料の種類としては,教科書や参考書などに載っている写真,地図類,グラフ類,統計地図類などの文書資料,テレビ,スライド映画などの視聴覚資料,統計表,統計図表などの統計的資料,現物,模型などの資料があります。これらの資料を学習課題に合わせて,集めたり,選んだり,整理したりすること,資料の限界を知って正しく読みとること,予想を立て,資料に基づいて問題を解決することなどが,資料活用力としては大切なポイントになります。
また4年生では「資料の特徴を考えながら学習に役立てる力」の基礎を育てることも大切なこととなっています。
したがって4年生の段階としては,種々の資料の正しい見方,読み方を確実に身につけることや,課題解決に役立つ資料を選ぶことが大切です。
お子さんといっしょに教科書にある資料から何がわかりどういうことを言えるのかを話し合ってみるのもよいでしょうし,課題を決めて,資料をさがして,集めたり,選んだりして課題解決の喜びを味わってみるのもよいでしょう。

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