小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-023/099page

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4学年・教科・領域及び小問ごとの分析と対策の視点
第1学年
1.第1学年
(1)国語
観点・小問ごとの分析 対策の視点
[1]文字を読む
一、平仮名を正しく読む
1.「でんわ」は、正答率が83%と読めるが、「でんは」の誤答が多い。2.「こいのぼり」は、正答率が95%で、よく読める。
○「は」を「ワ」と読むのは、助詞のときだけであることを理解させ、いろいろな語句と組み合わせたり、文の読み書きを多く練習さ せて定着を図ることが大切であろう。
二、片仮名を正しく読む
1.「カーネーション」の正答率は79%で、「カーネーシヨン」「カアネイション」の誤答が目につく。2.「ヘリコプター」の正答率は90%で、「ヘリコペター」「ヘリコポター」「ヘリヨプター」などの誤答が散見される。
○片仮名の長音を平仮名と同じように表記するものと誤解し易いので、繰り返し練習させ指導を徹底させる必要があろう。 ○促音については、誤答が少ない。 なお、平仮名の学習と関連づけて指導を進めれば効果的と思われる。
三、漢字を正しく読む
1.「林」(90%)は、よく読めているが、2.「左足」(78%)、3.「夕日」(79%)、4.「金」(79%)は、正答率が少し低い。2.の誤答では、「みぎあし」が多く、3.では「ゆひ」、4.では「き」という単純な読み違いをしている。
○漢字の読みについては、1年生のときから不正確な読み方をしないように指導を工夫したいものである。 例えば、音声による読みの練習はもちろん新出漢字の場合などは、読みがなをつける練習をさせて、読みをより正確にすることが大切であろう。
観点[1](文字を読む)について
○観点正答率の84%は、他の観点正答率に比べて一番高い。また、特に落ち込んでいる問題もなく、全般的に高い正答率を示している。
○第1学年は、読みの学習において最も大切な基礎・基本を学習する時期である。そのため、より効果的な学習のしかたで正しく読ませるように心がけたいものである。音声による読みの練習だけでなく、漢字に読みがなをつける作業などを通して確実に理解させることが大切である。

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