小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-024/099page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 [2]文字を書く
一、平仮名を正しく書く 「かぶとむし」は.88%が正答で、「カブトムシ」と片仮名で書いた誤答が目につく。 また、「む」を正しく書けない者も少しいた。○問題が昆虫のせいか、ふだん片仮名を使用していることが多いための誤答と思われる。問題文をしっかり読ませたいものである。 二、片仮名を正しく書く 「ランドセル」は、78%が正答で「らんどせる」と平仮名で書いた誤答と片仮名の「セ」を正しく書けない誤答例が多かった。 ○平仮名で書いたことについては、問題文と(やりかた)をしっかり読み取らせたいものである。「セ」などの書き方は、くり返し練 習をさせて確実に書けるようにさせることが大切であろう。 三、漢字を正しく書く
1.「立」は74%が正答で、4問のうちでは最低である。誤答例としては、ほとんどが「田」である。2.「村」は.87%が正答で、よく書けている。誤答例としては、「林」が多く、「町」や「森」・「村」・「材」などが少しある。3.「百円」は、90%が正答率で、4問のうちで一番よく書けている。誤答例としては、「百」、「白」、「千」、「自」などで、「円」の誤答はほとんどない。4.「先生」は、82%の正答で、よく書けている。誤答例としては、 などで、「生」の誤答は少ない。○初めて、学習する時期に、漢字に対して興味や関心を持たせたいものである。1学年で学習する漢字は、ほとんど成り立ちがはっきりしたものであるので、音だけでなく意味を考えたり、漢字の組み立てなどと関連づけてよく理解させたい。 ○漢字だけの繰返し練習だけでなく、短文づくりなどを多く採り入れることや熟語として練習させることも大切であろう。 四、漢字を正しい筆順で書く は、77%が正答である。誤答例としでは、 耳」が多く、 耳は、少ない。 ○新出漢字を指導するときには、筆順をとりあげ、指を出させ、いっしょになぞるように空に書かせたりして、確実に理解させるのがよいと思われる。