小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-026/099page

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観点[3](語句を読む)について
○観点正答率は、75%である。観点内の対義語の問題が、1(69%)、2(55%)と低い正答率になっている。
○語句の指導は、特に大事な基礎指導である。国語科だけでなく他教科の学習や学校生活全般にわたって、意図的に取り上げたいものである。また、語いを豊かにし、言語感覚を鋭くするために日常生活の中の言語環境を整えるなどの配慮がほしい。
観点・小問ごとの分析 対策の視点
[4]語句を書く
一、拗音、捉音を正しく使う
「しやしん」の「ゃ」の正答率が79%で、「はつた」の「っ」の正答率が78%と、ほぼ同率の正答である。誤答例としては「か(べ)」、 「(し)やしん」、「しや(し)ん」、「しやしん(を)」「き(ち)ん」などであって、まだ十分理解していない児童もあるようである。
○拗音・捉音の表記は、1年生で確実に理解させたいものである。数多く練習させ、法則性を理解させることが大切であろう。
二、文章の中で語句を正しく使う
1の「きらきら」は、正答率が89%と高い。 誤答例としては、「ぽっかり」「ひらひら」「そよそよ」「すいすい」などがあるが、いずれも極めて少数である。2の「ひらひら」は、正答率が80%である。これも、特に目立った誤答例はない。3の「ぽっかり」は、正答率が62%で、3問のうちで最も低い。誤答例では、「そよそよ」「すいすい」が目立つ。
○話を聞くことや文を読むことなど、理解の領域と関連づけて、語句が正しく使えるように指導するのが効果的であろう。 ここでは、「くもが、ぽっかりうかんで、います。」の正答率が少し低い。「ぽっかり」「ふんわり」などの擬態語にも関心をもたせ 豊かな表現ができる能力を高めさせたいものである。 擬態語の存在に気づかせるために言葉集めをしたり、短文作りをしたりして語感をつかませたい。
観点[4](語句を書く)について
○観点正答率は、77%である。観点[3]とほぼ同じぐらいの正答率である。 観点[3]の(語句を読む)でも触れたように、語句の指導は、大事な基礎指導である。読み書きの学習の中で、言葉のもっている規則性、使い方、記号などに気づかせ、短文作りなどの練習によって、確実に理解させたい。

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