小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-028/099page
「物語のあら筋がわかる」の49%が低い。文章を初めから終わりまで、正確に読み取ることに慣れていないためと思われる。最後まで根気よく読み通す習慣をつけさせたいものである。
○そのための方法として、「だれが、どこで、何をして、どうなったか」を順序を追って読み進めさせることなどを習慣づけることが大切であると思われる。観点・小問ごとの分析 対策の視点 [6]文・文章を書く
一、助詞の「は」「を」を正しく使う 「わ→は」「お→を」が、正答率68%である。誤答例としては、「むか(え)→へ」「えき(へ)→え」「(え)き→へ」などである。○助詞の「は」「を」「へ」を文中で正しく使うことは、1年生のうちに理解させたい。視写、短文練習、作文指導上での推こうなど で、たえず意識して取り上げることが大切であろう。 二、句点を正しくつける
「〜いきました。」の正答率は72%である。誤答例としては、「〜めだかとりに。」が多く、次に「〜ので。」である。○一の項と同じく、1年生のうちに理解するよう指導の徹底を図りたい。 文や文章の読みに慣れさせることと、短文作りや作文指導などで、くり返し句点をつける練習をさせることにより、法則性を理解させたい。 三、かぎを正しくつける
「やまだ……ですか。」の正答率が59%である。誤答例としては、「おばさんが…ですか。」「みちを…ですか。」「…どこですか。」などがある。○教科書の文章を読むこと、文章の内容・意味をよく理解させ、会話文に「」をつける約束を正しく身につけさせたい。作文指導などにおいてくり返し練習させることも定着を図るのに役立つと思われる。 四、接続語を正しく使う
「ウ」の「のに」の正答率が55%である。 誤答例としては、「イ」の「から」と「エ」の「ので」が目立って多い。○日常の読解の中で、その都度、接続語のはたらきに注意させることが大切であろう。読みを通して理解し、書くことに生かせるようにしたい。 五、言葉を続けて文や文章をつくる
1は、左から「3.4.1.5.2」の正答率が77%である。誤答例としては、「4.3.1.5.2」「5.4.1.2.3」「5.4.1.3.2」「5.3.1.4.2」○長い文をつなぎ合わせ、意味の通る文章にすることが難しいようである。主語・述語の 照応に気をつけたり、言葉の係り受けなどを理解させる方法を考えて指導する必要があろ