小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-029/099page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 「4.5.1.3.2」などに散見している。 2は、左から「4.1.3.2.5」の正答率が73%で、1とほとんど同率である。誤答例としては、「3.1.2.4.5」が多い。 3は、左から「1.2.3」の正答率が56%である。誤答例としては、「3.1.2」が多くみられる。 う。法則性を読解や表現の学習中に具体的な例にふれながら理解させるのが大事であろう。 六、敬語を正しく使う
「イ」の「こうえんはどこにありますか。」の正答率は、86%である。誤答例としては、「ア」の「こうえんはどこにあるの。」が多い。○敬語のうち、会話文を表すときは日常の会話がそのまま表れてしまう。正しい話し言葉、会話を心がけさせたい。幼児語からぬけきらないでいる者もあるので、言語環境の整備が大切であろう。 観点[6](文・文章を書く)について
○観点正答率は68%で、他の観点正答率に比べて最も低くなっている。これは、書くことに抵抗を感じていることも一つの原因ではあるが、さらに、読んで理解することが不確実であることも大きな原因であろう。
○文・文章に読み慣れさせることと書くための約束・法則性に気づかせて、書く活動に応用させることが大切であろう。
◎第1学年国語についてのまとめ
○「読むこと」([1]、[3]、[5])と「書くこと」([2]、[4]、[6])を大きく分けて対比してみると、その平均正答率は、「読むこと」(77%)、「書くこと」(76%)で大きな差はない。
○「文字を読む」と「語句を読む」の平均正答率を対比してみると、「文字を読む」(84%)、「語句を読む」(75%)と、「語句を読む」がかなり低い。また、「文字を書く」と「語句を書く」の平均正答率を対比してみると、「文字を書く」(82%)、「語句を書く」(77%)で「語句を書く」が低い。
○今後とも読解・読書指導や作文指導などにおいて、語句指導に重点を置く必要があろう。また、教師の話し言葉や掲示物などでの言語環境を整えることによって、子供たちに言葉の使い方を理解させるように配慮していきたいものである。
○さらに、「文・文章を読む」(73%)、「文・文章を書く」(68%)は、他の観点に比べて、いちだんと低い。