小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-035/099page
◎第1学年算数についてのまとめ
各領域とも平均正答率は80%を上回っているが、その中で図形の領域における平均正答率が少し低い。
「数と計算」では、おはじきを等分する問題が一番劣っている。全体的には減法の問題がやや劣り、特に、3口の加減算が劣っている。「量と測定」では体積の比較が特に劣っている。「図形」では三角形を2つ合わせてできる形を考える問題が特に劣っている。
全体としてよくできていると考えられるが、特に劣る問題については、具体物などを使った操作を多く取り入れながら数多く練習させることが大切である。
領域・小問ごとの分析 対策の視点 「え」が目立つ。「はこ」を形態的でなく、機能的な観点からとらえたための誤りと考えられる。 ○形は数多く見させ、見る位置を変えたり、さわったり、持ったりさせることが大切である。 3.三角2つでできる形 正答率は50%でかなり低い。誤答の中では「あ」「か」が目立つ。 ○色板などによって図形の合成分解の操作を十分に行わせ、念頭でもそれが行えるようにさせたい。 4.方向や位置
(1)うしろに何人 正答率は92%である。誤答の中では、6、8、10などが目立つ。
(2)正答率は88%である。誤答の中では、7、3が多く見られる。○「なんばんめ」「〜のうしろ」などというとき、その起点をしっかりおさえさせたい。 実際に児童をならべて考えさせるなど指導を工夫したい。 領域[3](図形)について
この領域の平均正答率は81%で、3領域の中で一番低い。 図形を数多く見せるだけでなく、それらに十分触れさせることによって、図形に対する興味を高めるとともに、図形の概念形成の素地をしっかりつくることが大切である。