小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-037/099page

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第2学年
2.第2学年
(1)国語
観点・小問ごとの分析 対策の視点
[1]文字を読む
一、漢字を正しく読む
正答率は、1.「考えて」が93%、2.「生える」が78%、3.「新聞」が96%、4.「紙人形」が83%である。 1、3に比べ2、4の正答率が低く、2を「うえる」と読み誤っているものが多かった。
○提出される漢字一字一字を確実に読めるようにするとともに語句として文脈の中で理解させていくことが大切である。指導に当たっては、単に音声化させるだけでなく、文字カードを使用するなどして読み書きを関連させた練習法を工夫して定着を図っていきたい。
二、漢字の音訓を読み分ける。
正答率は、1.「分ける」と「五分」が82%、2.「会った」と「たんじょう会」が92%で、1.の正答率がやや低い。 「五分」を「五ぶん」と読み誤っているものが多いためである。
○同じ漢字であっても、いくつかの読み方があることを理解させることが大切である。指導に当っては、文脈の中で漢字の読みを分らせたうえで、他の読み方もあることを用例によって理解させるようにしたい。
三、形の似ている漢字を読み分ける。
正答率は、1.「雲」と「雪」が96%、2.「地」と「池」が57%で、2.の正答率が極端に低い。 池(いけ)は読めても土地(とち)が読めず、「めん」「じ」と読み誤っているものが多いためである。
○新出漢字を扱うとき、既習の似ている漢字とどこが同じでどこが違うのかを見分けさせることが必要である。そのうえで、部分の違いによって意味も違ってくることを、熟語作りを通して確実に理解させるようにしたい。
観点[1](文字を読む)について
観点正答率は85%で、全体の中で最も高い。小問ごとの比較では、3.「形の似ている漢字の読み」の正答率がやや低い。漢字指導では、提出される漢字一字ずつを確実に習得させると同時に、語句として文脈の中で理解させていくことが大切である。練習に際しては、文字集めや短文作りなど興味ある学習方法を工夫して定着を図っていく必要があろう。

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