小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-039/099page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 [3]語句を読む
一、類義語がわかる 正答率は76%である。 誤答は「おしえる」に集中しており、「たずねる」(質問する)を、「質問に答える」と誤って類推したものと思われる。○提出される語句の意味や働きを文脈にそって正しく理解させることが大切である。指導に当たっては、同じ意味をもつ語句を集めたり、文中の語句を集めたり、文中の語句を入れ替えたりする作業を通して体験的に習得していくように工夫したい。 二、文脈にそって語句の意味がわかる。
正答率は80%である。 誤答は、ア(行きたい)が一番多く、次に イ(行くでしょう)となっている。○文中の「けっして」という語句の意味だけをとらえるのでなく、後に続く語句と結びつけて考えさせたい。 ○「けっして」〜「○○ない」を一連の語句として、短文作りを通して理解させるようにしたい。 三、語句の組み立てがわかる。
正答率は、1.「親」+「子」が67%、2.「とび」+「はねる」が95%である。 1.の誤答は「親」+「母」に集中しており、「母親」と読んでいるものが多いと思われる。○二つの語句を合わせて語句(複合語)を構成させたり、語句(複合語)を分解させたりする作業を通して、語句の組み立てに注意を向けさせるようにしたい。 四、反対の意味を表す語句がわかる。
正答率は、1.「たかい」と「やすい」が93%、2.「とじる」と「ひらく」が87%である。 誤答例として、1.では「ひくい」が多く、2.では「あける」(選択肢にない語句)と「つむる」が多い。○多義語の場合や反対語が複数になる語句の場合には、文脈に即して反対語を考えることが大切である。 指導に当たっては、語句集め(打ち消しの言葉、例えば「赤くない」は加えない)や短文作りなどの作業を通じて習得していくようにしたい。 五、類縁語がわかる。
正答率は、1.が74%、2.が87%である。 誤答例としては、1.では「みみ」が多く、2.では「うれしい」が多い。○語句には「物の全体と部分」のように、意味のうえで結び合う語句のなかまがあることを理解させ、結ぴ合う根拠をとらえてなかま分けできるようにすることが大切である。 指導に当たっては、語句集めなどの作業を