小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-042/099page
誤答は「とがった→だいだい色→するどい」としたものが多かった。 三、場面の様子や人物の気持ちを読みとる。 正答率は、1.(おどりたくなったわけ)が74%、2.(かこちゃんの気持ち)が70%、3.(おぱあさんの気持ち)が60%である。 3.の誤答は、ウ(お日さまの光はつつめないのですよ)に集中している。 ○人物の行動の順序や行動した理由などを叙述に即して正しく読みとるようにすることが大切である。 この問題の場合、「お日さまの光をエプロンにつつんだわけ」と「いつまでもだいていた」を関連させて、あばあさんの気持ちを想像す る必要があったと思われる。 観点[5](文・文章を読む)について
観点正答率は63%で、全体の中で最も低い。小問の比較では、「主述、修飾・被修飾の関係をとらえる」「文章のあらましをとらえる」の正答率が低い。 この時期の児童は、文章の読みにも慣れ、読書の意欲もおう盛であるが、ともすると叙述から離れて内容を読みとる傾向がみられる。文や文章を正しく読むために必要な主述の関係、修飾・被修飾の関係、指示語、中心文の続き方の関係など基本的な事項を押さえた、きめの細かな指導を心掛けたい。観点・小問ごとの分析 対策の視点 [6]文・文章を書く
一、助詞の「は」「へ」「を」を文中で正しく使う。 正答率は、1.「は」の使い方が80%、2.「へ」の使い方が70%、3.「を」の使い方が77%である。 2.では「むかへにいく」に誤答が集中し、1.、3.では「春は…夏わ…」「かおを…はおみがく」と2回以上使われている場合の誤りが目立つ。○助詞の「は」「へ」「を」と他の仮名遣いの指導は、語句として文や文章中で正しい使い方を見させ、使い慣れさせることが大切である。 具体的には、視写、聴写を通して繰り返し学習させることが効果的と思われる。 二、句点を正しく打つ。 正答率は83%である。 誤答は「のぞきながら」の後に付けたもの ○句点を正しく付ける指導は、文の意識をもたせることであり、2年生が完成期とされている。音読指導と関連させるなどして徹底さ