小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-043/099page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 が多い。 せるようにしたい。 三、読点を正しく打つ 正答率は56%と低い。 誤答は「のりもので」の後に付けたものが多い。 ○2年生段階では、主語を示す「は」の後と接続語の後に付けることを徹底させたい。指導に当たっては、例文で繰り返し取り上げたり、音読と関連づけたりすることが考えられる。 四、かぎ(「」)を適切に使う。
正答率は67%である。 誤答は「みちこ……時間だよ。」とし、会話の続きである「おきなさい。」を見落としているものが多い。○2年生では、会話における「かぎ」の適切な使用が指導の中心となっている。どのような箇所に「かぎ」を使えばよいかを理解させるとともに、作文の会話表現箇所で正しく使えるように指導する必要がある。 五、語句や文の続き方を考え文・文章をつくる。
正答率は、1.(語句を続ける)が87%、2.(文を続ける)が71%である。 2.の誤答は、文相互の意味の続き方をよく考えないための誤りと思われる。○文の続き方を考える場合、「初めに」「次に」などの事柄の順序を表わす語句に着目させる方法が効果的と思われる。 六、敬体の表現で書く
正答率は、1.(さいた)が50%、2.(雨だろう)が75%である。 1.の誤答は「さいた」を「さいています。」としたものが大部分である。○敬体と常体の違いについて初歩的な理解をさせる必要がある。そのためには、作文や発表のとき文末表現に注意させ、敬体と常体の違いに気付かさせていくようにしたい。 観点[6](文・文章を書く)について
観点正答率は72%で、[5]「文・文章を読む」に次いで低い。小問の比較では、「読点を正しく打つ」「敬体の表現」の正答率が60%以下と低い。 わかりやすい文・文章を書くために理解させるべき基本的事項を正しく理解させるとともに、理解したことを書く場面で適用していくことが必要である。 指導に当たっては、短文作りなど書く活動を通して理解させるよう心掛けたい。