小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-044/099page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

◎第2学年国語についてのまとめ

○観点を「読む」と「書く」の二つに大きく分けて対比してみると、正答率は「読むこと」75%、「書くこと」77%で、ほとんど差はない。
○六つの観点の中で、正答率が最も高かったのは[1]「文字を読む」(85%)で、最も低かったのは[5]「文・文章を読む」(63%)である。
○「文字を読む」と「文字を書く」では「文字を書く」の方がよくない。文字に関する小問では、「形の似た漢字」の読みに、正答率60%を割るものがあった。
文字(漢字)指導に当たっては、提出される漢字一字一字について、読み方、字形、筆順、用法が確実に習得できるような指導法を工夫していきたい。
○「語句を読む」と「語句を書く」では「語句を書く」がよくない。語句に関する小問では「片仮名で書く言葉」に正答率60%を割る問題がみられた。
語句の指導に当たっては、表現と理解の学習を結びつけながら、語句集め、短文作りなどを通して体験的に習得させ、語いの拡充、言語感覚の養成に努めるようにしたい。
○「文・文章を読む」と「文・文章を書く」では「文・文章を読む」が劣っている。文・文章に関する小問では、「主述、修飾・被修飾の関係」「観察した事柄をとらえる」「読点の打ち方」の問題で正答率60%を割っている。「主述、修飾・被修飾の関係」を正しくとらえることは、文・文章の正しい表現と正確な内容の理解のために欠くことのできない基本的事項である。短文作りなどを通しながら文のきまりに気付かせ、確実に適用できるようにしていきたい。

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。