小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-049/099page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 位を記入しなかったり、単位に関係なく2数の差を求めるなどの間違いが見られる。 べることに留意して指導にあたりたい。 4時刻の読みとり (1)○時○分
正答率は92%でよく理解されている。 誤答の中では、3時42分のように長針と短針を反対に読んでいる間違いが見られる。 (2)○分前の時刻 正答率は53%と低く、誤答の中では、8時8分のように長針の指しているところを1としてかぞえていったための誤りが特に目立つ。○時刻の読みとりはよくできているが、「今から何分前、何分後の時刻」の読みとりに抵抗がある。模型を一人一人に操作させながらかぞえちがいのないように留意して指導にあたりたい。 5 (1)分と時間の関係
正答率は60%である。誤答の中では、12時間のように60分=1時間の関係が理解されていないための誤りが特に目立つ。 (2)日と時間
正答率は80%である。誤答の中では、24時間のように日・時間の関係を混同しているための誤りが目につく。 (3)lとdl
正答率は87%である。誤答の中では、300dl のように1l は100dl と間違えているものが目につく。○時間の単位の相互関係は、時計のしくみと関係づけながら、長針が1回りすると60分(1時間)であることを、具体物の操作により実感としてとらえられるようにしたい。
○具体物を操作しながら、短針が2まわり(12時間の2倍)すると1日であることを視覚にうったえるようにして理解させることが必要であると思われる。
○水をdl ます l ますにそそぐ操作のほかに、l ますの水を dl ますにそそいでみる操作を体験させながら理解を確実なものにしてきたい。領域[2](量と測定)について
この領域の平均正答率は74%である。 長さやかさの単位の換算では、形式的に教えこむだけではなく、操作を通しながら児童に量感を身につけさせることが大切である。機械的な換算練習に走りすぎないように留意して指導にあたる必要があろう。