小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-050/099page
時間の単位では、十進構造になっていないための抵抗が大きいように思われる。1日=24時間、1時間=60分という関係を模型を操作しながら実感としてとらさせたり、授業の時だけでなく、学校生活の中で自然な形で身につけさせる配慮も必要であると思われる。 領域・小問ごとの分析 対策の視点 [3]図形 1三角形や四角形についての用語 (1)頂点
正答率は83%である。誤答の中では、用語を正確に身につけていないための「ちょ点」や、角と混同しているとみられる「直角」が見られる。 (2)辺
正答率は87%である。誤答の中では、「面」や「ちょ角」などが目につく。○図形の用語は、図と結びつけながらしっかりおぼえさせるようにしたい。 2正方形の弁別
正答率は88%である。誤答の中では、「お」「か」が目立つ。長方形と正方形を混同しているためのまちがいと思われる。○長方形と正方形を弁別できるようにするために、4つの角だけに目を向けず、折ったりする操作を通しながら辺の長さにも着目させるようにしたい。 3直方体の面
正答率は91%でよく理解されている。誤答は「8」「5」「4」などまちまちである。○直方体には、合同な面が2つずつ3組あることを、箱の形をばらばらにして分けていくなど工夫して指導していきたい。 4立体の構成要素 (1)頂点の数
正答率は92%でよく理解されている。 誤答の中では、辺の数と混同していると思われる「12」が見られる。 (2)辺の数 正答率は86%である。誤答の中では、頂点の数と混同していると思われる「8」が目立つ。○頂点や辺に着目して立体図形を構成する学習では、ひごとねん土玉を用いて直方体などを作るが、作る過程でねん土玉が何個ずつ何組必要かなどを意識させながら取り組ませたい。