小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-051/099page

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◎第2学年算数についてのまとめ
領域別に見ると、「数と計算」の正答率が最も高く、次いで「図形」「量と測定」という順序になっている。各領域で特に劣る問題は、「数と計算」では、数直線上の数、乗法に関する性質、「量と測定」では、長さの大小比較、時間の単位の関係である。「図形」では、特に劣る問題はない。
学年の発達段階にもよると思うが、問題を注意して見ないための単純な誤りが目につく。問題をていねいに見る習慣を身につけさせる指導も大切であろう。
領域・小問ごとの分析 対策の視点
5平面上の位置 (1)座標から位置
正答率は75%である。誤答の中では[4−2]の約束を[2−4]と混同しているのが特に目立つ。
(2)位置から座標
正答率は70%である。誤答の中では[2−3]と表すところを[3−2]と表すなど、例に示された座席の位置をよく吟味していないための誤りが特に目立つ。
○児童はややもすると問題文をよく読まずに既有の学習経験で処理してしまう。前文や例に示されたことをよく吟味する習慣を身につけさせる指導が大切と思われる。
領域[3](図形)について
この領域の平均正答率は84%である。 図形を構成している辺や頂点・角などをよく理解させておかなければならない。そのためにも、図形を指しながら「ここが」とか「このところが」などと説明させるよりも、できるだけ、「辺」「ちょう点」「かど」などの用語を正しく使わせる配慮が必要であろう。 具体的なものの位置を表す場合、どこを基準にしているか、例題では平面上の位置をどのような約束で表しているかを見る習慣をつける必要があると思われる。

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