小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-054/099page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
あて字が多い。
二、送り仮名を正しく書く
正答率は1.「助けた」(68%)、2.「遊んだ」(75%)であり、誤答は次のようになっている。 「助けた」→「助た」 「遊んだ」→「遊だ」
○送り仮名の指導では、基本原則をしっかり指導するとともに、聴写を活用するなど指導の工夫が望まれる。
 ○漢字の練習をする場合は、送り仮名までつけて練習させると効果的であろう。
三、漢字の意味をとらえ正しく使える 1.「上る」「登る」の正答卒は79%で、2.「合う」「会う」は63%である。日常会話の中では慣れ親しんでいるが、漢字の正しい意味については、よくわからないでいるものが多いのではないかと思われる。 ○3年生という発達段階に応じて漢字の成り立ちなどについて指導すると、漢字に対する興味や関心が増してくるであろう。
○漢字を適切に使うことや学習した漢字を文章の中で正しく使うようにすることなどの指導が大切であろう。
四、正しい筆順で漢字が書ける
「発」の筆順はイ筆順1 (58%)であるが、ウ筆順2 の間違いが多い。 「左払い」「右払い」「左払い」の順が理解できていない。
○新出漢字の指導の際には、基本として、教科書で示されている筆順について、きちんと指導することが大切であろう。
観点[2](文字を書く)について
○観点正答率は68%で小問ごとの比較では、「漢字を正しく書く」や「正しい筆順で漢字が書ける」が低い。
 ○誤答の傾向をみると、漢字は読めるが書けないという実態が表れている。また点画の不正確なための間違いもかなりあるので、筆順とともに、字形を正しく覚えるように指導したい。
 ○漢字の学習には、個人差が大きい。個々の児童の能力に応じて指導することが必要である。 また、乱雑に書くと、そのくせがなかなか直らないので、正しくきちんと書くように指導したい。
 ○送り仮名は、漢字の練習の際に、送り仮名をつけて書かせることで定着化を図っていきたい。

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