小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-056/099page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

観点・小問ごとの分析 対策の視点
[4]語句を書く
一、片仮名で書く語がわかる 1.イ「がらがらとうがいをした」(83%)2.イ「かねがかんかんなっている」(85%)はともに高い正答率を示した。しかし、「がらがらにすいている」とか「かんかんになっておこる」とかを片仮名で表す間違いもみられた。 これは物音をまねてつくった言葉は片仮名で表記するということがよく理解できないためであると思われる。
○物音や鳴き声をまねてつくった言葉(擬声語)と様子や状態をまねた言葉(擬態語)の区別をし、擬声語は、片仮名で表記することをきちんと教えることが大切である。 指導の方法としては、擬声語を集めたり、集めたものが、どんな場面で使われるかを考えて、短文を作ったりする活動があるであろ う。
二、文章の中で語句が正しく使える
1.「目をみはる」(73%)、2.「とっさに」(68%)、3.「てれくさい」(84%)であった。誤答はそれぞれ次のようなものが多い。 1.「目にごみが入ったので、目をみはる」2.「石につまづき、とっさにころびました」3.「父にしかられると、てれくさいかんじがします。」
○語句指導に当たっては、文章の中でわからない語句があるときには、前後の関係から、その言葉の意味を推量させることが大切であろう。 また、語句を正しく使えるようにするには、その言葉を用いた短文を示して理解させることも大切であろう。
三、語句の意味や役割がわかり使える
1.ア「ぼくたちをのぞくと」1.イ「けんびきょうをのぞくと」(49%)は正答率が低い。 2.アイ(71%)は1に比べて正答率が高かった。 1.アについては「見ると」1.イについては「つかう」とした誤答が多かった。
○同じ発音でも意味の違う言葉のあることを読解指導の中で気づかせたり、集めさせたりして、わからせることことが大切であろう。
観点[4](語句を書く)について
観点正答率は73%であった。片仮名で書く語は高い正答率を示したが、語句の理解と理解と使用については、あまり高いものではない。教材にあらわれ提出された語句は学年として、表現したり理解したりする言語として重点的な指導が大切であろう。 そのためには、既習、既知の知識を活用して類推させたり、文脈から類推させたりする方法

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。