小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-057/099page
がある。 語句は使うことにより理解させることも大切なので、読むことと書くことの関連指導にも力を入れなければならないだろう。 観点・小問ごとの分析 対策の視点 [5]文・文章を読む
一、主語、述語がわかる 1.の正答率は70%で2.は61%である。1.の誤答例は「ぼくは〜日記を書きます。」が一番多く、次に「ぼくは〜日記を」が多い。 2.は「わたしは、デパートヘ」といった誤答が目立った。 主語は指摘できるが述語については不確かであることがわかる。○主語がわかれば、「どうする、どんなだ、何だ」に当たる言葉が述語であることが理解される。 指導に当たっては、述語を押さえて主語をたずねたり、主語を押さえて述語をたずねたりするとよいであろう。 また、基本文型のカードを利用したり、文作りをさせてみるてとも効果があるであろう。 二、修飾・被修飾の関係がわかる
正答率は74%である。誤答は「大きな」が 多かった。これは「白い」の次の言葉にこだ わったせいではないかと思われる。○「白い」と「大きな」とは「花が」という 主語を修飾する言葉であるので次のような図解の方法を工夫すると、児童たちの興味を高め、理解を深めることが可能であろう。 三、説明文の要点や要旨を読みとる
1.(47%)2.(61%)3.(55%)と比較的低い正答率である。 1.では1) 2) 3)と誤答が分散しているが3問の中では一番正答率が高い。 3.ではイとエとした誤答が多かった。○1.では、1) の文末が「〜なぜでしょうか」と疑問の形になっているのに対し、2) の文末が「〜からです」と1) の答えになっている点に注目させるとよい。 このように、文末表現、指示語を手がかりにして、中心文、中心段落を見つけて、それをもとにその文章の要点や要旨をまとめる指 導が大切であろう。 四、場面の情景や人物の気持ちを読みとる
1.は場面の情景を想像させる問題である。(81%)○場面の情景を想像させる場合は、書かれている文章上の表現を的確に押さえて、それをもとに生活経験をひき出しながら、豊かに想