小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-058/099page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 誤答の多いのは、イ エ アの順である。これは、文章全体から読みとらないで部分的にとらえているためであろう。 2.は人物の気持ちを読み取る問題で正答率は62%である。 誤答はア エ イの順に多い。これは人物の気持ちを表す語句をよくとらえることができないためであろう。 3.の誤答は、ア ウが多かった。母の行動がどんな気持ちの表れか文脈から読み取れなかったためではないかと思われる。 4.は文章の主題に迫る問題である。(67%)誤答はエが多かった。 像させることが必要であろう。
○いつ、どこで、だれが、どうしたか、その場の様子を表している言葉はどれかと場面を表す言葉を押さえさせるとよいであろう。
○だれが何をして、次にどうなったか、行動の順序を文中から押さえ、あわせて会話や気持ちの表現から人物の考えや性格を読み取らせていくことが大事であろう。
○様子がわかる語句にサイドラインを引かせそれらを中心ににし情景を想像させる指導も大切であろう。観点[5](文・文章を読む)について
○観点正答率は64%である。その中で特に「説明文の要点や要旨を読みとる」の正答率が比較的低い。これは、3年の説明文の読解指導においては基本的な指導内容であるので、段落指導では、手順をふんで、ていねいにあつかうことが大切であろう。
○場面の情景や人物の気持ちを読み取らせる指導では、その人物がおかれている場面の様子や気持ちを表している表現を的確にとらえることが基本である。 会話、動作、おかれている状況、さらには、登場人物になったつもりで、豊かに想像させてみたりすることが大切であろう。観点・小問ごとの分析 対策の視点 [6]文・文章を書く
一、「」の使い方ができる 正答率は60%である。誤答は「おきてください」と「おとうさんおきろ」が比較的多かった。 これは、どこからどこまでが、会話の部分であるのか見分けることができなかったためであろう。 「〜と、言ったので〜」は見つけているが、頭の部分が見つけられなかった。○実際に話しているときの言葉は、普通の文章のように整った言い方はしない場合が多いので、そんな点に着目させるようにすればよいであろう。
○第3学年では、かぎ(「」)を適切に使うことができる能力の完成をねらいとしているので、読解や作文の指導の中で、生かすよ うにしていくことが大切であろう。