小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-059/099page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
二、読点の使用ができる
正答率は56%である。誤答としては「ぼくの、〜」が比較的多い。 そのほか、「村の、〜」「〜うれしい、」が少数である。 「あしたは、〜」は見つけられるが「また、〜」が見つけられないようである。
○読点の役割を理解させ、文の必要な箇所に読点を打ちながら文章を書くことに注意させることが大切であろう。 実際指導としては、視写、聴写による指導や、点( 、)のついていない例文に点をつけさせたり、反対に、点をつけすぎた文を示し、 よけいな点をとったりする練習をさせるとよいであろう。
三、常体・敬体の文が書ける
1.の正答率は83%、2.は63%である。2.の誤答には「くれる」「やる」「くれ」などがある。
○常体・敬体の文章の指導では、文末を変える練習をするだげでなく、現在形、過去形にも気をつけさせることが大切であろう。 児童の作文に、常体・敬体を混合している文体を見かけるが、統一させる練習もとり入れるようにするとよいと思われる。
四、接続語や指示語などを正しく使う
1.正答率は(1)(73%)、(2)(66%)、(3)(70%)、(4)(60%)である。 誤答例は次の通りである。 はじめに→たとえば しかし→たとえば ので→のに たとえば→しかし 2.指示語のはたらきがわかり使える正答率は62%である。誤答としては、 「それ」→「日本」「中国」 「大むかし」 という順で多かった。 これは、「それ」の指示する言葉をきちんと押さえないで、直観的に判断しているとも考えられる。
○児童の作文の中には接続語が多く使われている。理解面・表現面においても、いろいろな働きや意味をもつ接続語が数多く現れてくるので、接続語を正しく理解し、使えるよう指導しなくてはならない。
 ○いろいろな例文によって、接続語の働きを理解させ正しく使わせるような指導が大切であろう。
 ○指示語については、「何かをさしていうことば」であること、ほかの言葉で言うと長く言わなければならないことが、指示語を使う と簡単に表現できることを理解させることが大切であろう。
 ○指示語の含まれている文や文章を視写させたり、指示語の指示する部分を指摘させたりする学習が必要であろう。 また、指示語を使って文をつくらせることや図解の方法も有効であろう。

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