小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-061/099page
(2)算数
領域・小問ごとの分析 対策の視点 [1]数と計算
1整数・小数・分数の計算
(1)4位数+4位数の計算 正答率は88%で、誤答の中では、1241 のように繰り上がりの計算処理の誤りが 見られる。 (2)5位数−5位数の計算 正答率は77%である。誤答の中では、 連続して3回繰り下がることを計算過程 の中で忘れてしまったための13889の ような誤りが目立つ。 (3)3位数×2位数の計算 正答数は68%である。誤答では、7312 のように計算手順を理解していないもの や、4377のように各位の乗数をかけて出 た部分積の加え方に誤りが目立つ。 (4)空位のある3位数÷1位数の計算 正答率は84%である。誤答は21あまり 1のように商に空位があるためのものや、 201あまり7のように除数より余りが大 きいという誤りが目立つ。 (5)繰り上がりのある帯小数の加法 正答率は79%である。誤答の中では、 11.3のように小数から整数への繰り上 がりや、123のように小数点の打ち忘れ のような単純な誤りが見られる。 (6)小数+整数の計算 正答率は55%で、誤答のほとんどは○計算原理の理解不十分な場合は、2年の筆 算にもどって、かぞえ棒などによる操作を通 して、繰り上がりや繰り下がりの原理を確実 に理解させる必要がある。 繰り上がりや繰り下がりの回数が多いため つい忘れてしまうような場合には、その都度 小さい数字で添え書きさせるなどして、間違 えない方法を工夫しながら指導していきたい。
○計算方法を理解していない場合には、2位 数×1位数にもどって徹底的に治療する必要 があると思われる。
○部分積の十の位の数を忘れる場合は、その 都度小さい数字で添え書きさせたり、確かめ を習慣化するなどの方法を工夫しながら指導 していきたい。
○ 商の空位をつめてしまう場合には、ノート は方眼上で1ますに一つの数字が書けるもの を使用させたり、概算で商の見当をつけさせ たりすることも大切であろう。また誤答のま ま安心している児童も多いので検算をする習 慣もつけさせたい。
○小数の概念形成が十分でないための誤り と考えられるので、1を等分割することによ ってできた単位を理解させて、その表示の約 束を明確にさせ、その一つ分、二つ分… と数えられるようにさせておきたい。それに は線分図などを用い、視覚的にとらえさせるの もよいであろう。
○末位をそろえての筆算形式を学習している ので混乱していると考えられる。計算問題に