小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-062/099page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

領域・小問ごとの分析 対策の視点
1.2のように末尾をそろえてしまい、小数第1位と1の位を加えてしまったものである。 とりくむ留意点としては数の吟味、答えの確かめなどに注意させたい。 また、0.5l+7lなどの問題場面を設定し、具体資料を提示してとらえさせたり、0.1を単位として計算するしかたを十分に理解させておきたい。
(7)小数−小数の計算
正答率は81%である。誤答を見ると、7.8 から5.9 を引くのに加えてしまったり、被減数、減数に関係なく大きい数の0.9 から0.8 を引いてしまったりする誤りが目立つ。
○まず帯小数の理解が重要である。7.8 を7と0.8、5.9 を5.1 と0.8 ととらえると同時に、0.1 が何こ集まった数かについてとらえさ せたい。それには、小数の概念形成の段階で、小数に数多く対面させ、量感でとらえたり、線分図に表したりする練習が必要であろう。
(8)整数−帯小数の計算
正答率は59%である。誤答を見ると、上記(7)のまちがいとともに、1.3 のように整数部分だけを計算し、小数部分を忘れたり、繰り下がりを忘れてしまったりする誤りが目立つ。
また、小数点の位置をそろえることに留意させ、計算に習熟させたい。
(9)分数+分数の計算
正答率は95%と高く、よく理解されている。誤答の中では、(8)の問題がひき算であるので3/9のようにひき算をしてしまった誤りが見られる。
 
(10)分数−分数の計算
正答率は91%とよく理解されている。 誤答の中では2のように、分母どうし分子どうしをひいたり、7/10 のように加算をした誤りが見られる。
○分数を数直線上で考察させるとともに、簡単な加法、減法などの計算をその上で対応させ、誤りを明確にとらえさせたい。
2大きな数のしくみ
正答率は64%である。誤答の中では、9999、90000、999999などのように、大きな数の構成の理解が不十分なための誤りが見られる。
○数構成板などを使って大きな数の理解を深め、一つ一つ繰り下がっていく過程を確かめていく方法を身につけさせたい。

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。