理科学習指導資料高等学校「理科2」の指導-011/139page
〔実験3〕
固体の弾性
[その1] つるまきばね
(1)方法
1)つるまきばねの上端を固定し,下端に皿をつるしたままばねの指針が読みやすいように,ものさしを上下させて位置を調節する。(図7)
2)ばねのはじめの長さを,指針の示すものさしの目盛りから読みとる。
3)皿にのせ,分銅をしだいに増していくときと,減らしていくときについてのものさしの目盛りを読みとる。(図8)
4)ばねに加えた外力を横軸に,測定したばねの伸びとの関係を示すグラフをつくる。(図9)
図7
(2)結果と考察
図8
W 重さ(g)
l 分銅を増すときの尺度の読み(cm)
l ′ 分銅を減らすときの尺度の読み(cm)
平均 -l=1/2(l+l′)
皿のみ
皿+5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.00.80
0.95
1.10
1.29
1.45
1.60
1.74
1.90
2.08
2.200.81
0.97
1.12
1.28
1.43
1.59
1.74
1.90
2.06
2.220.81
0.96
1.11
1.29
1.44
1.60
1.74
1.90
2.07
2.21重さの増加が 25.0g に対するのびを計算する。
1.60−0.81=0.79(cm)
1.74−0.96=0.78
1.90−1.11=0.79
2.07−1.29=0.78
2.21−1.44=0.77
のびの平均=0.782
図9
1)力をとりさるともとの長さにもどる範囲では,のびと外力との間にどんな関係があるか。グラフをもとにして考える。
2)外力をとりのぞいても変形がもとにもどらなくなるのは,ばねに加える外力がいくら以上のときか。