理科学習指導資料高等学校「理科2」の指導-010/139page
(2)結果と考察
1)軽い厚紙片上に,それぞれの力の作用線を正しく作図する方法を工夫する。
2)作図された力から「物体M」にはたらく3力がつりあっていることを証明する。
3)さらに,それぞれの「力の三角形」が閉じることを確かめる。
4)おもりの数を変えた場合も,同様に作図してみる。
[その2] 一点にはたらく力のつりあい
(1)方法
1)単振り子のおもりを水平に引き,糸が鉛直となす角をθとしたとき,水平に引いている力の大きさFを測る。
2)θをいろいろ変えて,対応する力の大きさFを求める。
3)F―θの関係をグラフにかき,理論からの結果と比べる。
4)測定が終ったら,単振り子のおもりの重さをばねばかりで測る。
5)単振り子の重さを変えて,前と同じ測定をする。
図3
(2)留意点
1)おもりを自由につるしたとき,OAと糸OBが一致するようにしておく。
2)木版は2個のスタンドを利用して支持する。
3)水平位置にしたときの,ばねばかりのゼロ点調整は,はかりを水平な机の上におき,ハンガーを動きやすくしておいて机の面をトントン叩く。このときの針の位置をゼロ点とする。従って目盛りの読みから力の大きさを補正しなければならない。
(3)結果と考察
1)Fとθとの関係が, F=Wtanθであることを考えよ。(図4,図5)
2)理論値と実測値の差の主なる点を考えよ。
3)3力のつりあいを作図で証明せよ。(図6)
図4
\θ 10゜ 20゜ 30゜ 40゜ 50゜ 60゜ 実測値 F 22.5 50.5 85.0 130.4 180.5 265.0 理論値 Wtanθ 26.4 54.6 86.6 125.9 178.8 259.8
図5
図6