理科学習指導資料高等学校「理科2」の指導-070/139page
りこみ,継続的な観察も含めて実施したいものである。この調査後8月,台風15号による洪水で,下・中流域とも流水による破壊で,調査地点付近は侵蝕,礫の堆積などにより大きく姿を変え,植物群落が消え,河床となったり,礫の堆積した裸地と化している。河原での調査が,洪水との関係を無視してはなりたたないことが,明らかにされたように思われる。
図1 松川下流域の測定(6月,7月)
\調査地
調査月日
方形区
汀線からの距離(m)
土地の状況松川下流域 1981.6.9 7.22 1 2 3 4 5 6 平均被度 頻度(%) 1 2 3 4 5 6 平均被度 頻度(%) 5 10 15 20 25 30 5 10 15 20 25 30 礫地 砂礫地 壌土 礫地 砂礫地 壌土 1 ツルヨシ + + 16 1 + 16 2 タウコギ + + 16 3 イシミカワ + + 16 4 スギナ + + 16 5 オオイタドリ 4 0.6 16 + 3 4 1.2 50 6 メヒシバ + + 16 + 1 + 16 7 ヒメスイパ 1 1 4 1.0 50 5 5 1.7 33 8 ヘクソカズラ 4 1 1 1.0 50 2 3 2 1.2 50 9 ススキ 2 2 2 + 1.0 67 2 3 5 1 1.8 67 10 ネナシカズラ 1 + 16 11 ヨモギ 4 + 2 2 1.3 67 1 5 2 3 3 2.3 83 12 オオマツヨイグサ 1 + 1 + 50 2 + + 0.5 50 13 ヒメジョオン 1 1 + 33 2 2 0.6 33 14 メドハギ 1 + + + + 67 + 1 1 1 0.5 67 15 エノコログサ 1 + 16 16 タチイヌノフグリ 1 + 16 1 + 16 17 ヒメムカシヨモギ 1 + 16 18 オオパコ 1 + 16 19 ヤエムグラ 1 1 + 33 20 アキノキリンソウ 1 + 16 2 + 16 21 カラスノエンドウ 1 + 16 22 ヒヨドリパナ 1 + 16 1 + 16 23 ネコハギ 2 + 16 24 イヌコリヤナギ 3 0.5 16 4 0.6 16 25 図2 松川下流域の調査(図示法)6月
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図3 松川下流域の調査(7月)
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