理科学習指導資料高等学校「理科2」の指導-097/139page
番号 日本名 大きさ 型 特微・成因など 1 ヘール 100km C 周壁に段丘・中央丘・いん石の衝突 2 ? 72km A 底面が平ら・初期に生成した噴火口 3 ? 32km B 底がまるい・新しい噴火□
〔実習2〕
クレーターの形成順序を調べる。
(1)ねらい
月面のクレーターが重なり合っている多重部分をとり上げ,それらのクレーターの形成順序を調べる。
(2)方法
人工衛星から写した鮮明な月面写真を用いて,クレーターが重なり合っている部分を選んで,その部分をスケッチになおして,地学的手法によって形成の順序を考察する。
作業のすすめ方
1)クレーターの分布をスケッチする。
月面写真よりクレーターの重なり関係に注意しながら,クレーターの分布をスケッチする。
2)クレーターの日本名を調べる。
月面地図でクレーターの日本名を調べる。
3)クレーターに整理番号をつける。
4)クレーターの形成順序を考察する。
積木の重なり合いを調べると同じ方法で,クレーターの重なりの関係から形成順序を考察する。
(3)結果
マギヌス・クレーターの例
マギヌスの東側は,クレーターの輪郭がうすれている。これは古い時代のものと思われる。また,この縁辺部にできる影の大きさからみて,さほど深いものとは思われない。
形成の順序は,次のようになっている。
マギヌス マギヌスJ,I,P,L
マギヌスB マギヌスK
マギヌスM
マギヌスN
マギヌスC マギヌスG
マギヌスE マギヌスF マギヌスH
マギヌスO マギヌスT マギヌスR
マギヌスA
プロクター M・プロクターC M・プロクターB
M・プロクターA M・プロクターD
(例は湯本高校地学部研究報告1974−83より)