理科学習指導資料小学校低学年理科の指導-006/116page

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3)総括的な評価(授業の終末で到達度を調べる。)
指導計画と指導の効果をチェックし、結果をもとに、授業を改善する目的のために利用できるような評価である。

5 理科を中心とした合科的な指導について

中央教育審議会の教育内容等小委員会は、58.11.15の総会における報告で、小学校、特に低学年の教科構成についてふれ、合科的な指導を一層推進しながら、今後更に検討する必要があるとのべているが、学校現場においても、今後児童の実態にあった教科構成について検討を加え、かつ合科的指導について実践的な研究を推進する必要がある。
今までも合科的な指導については、いろいろ実践され、成果をあげているが、どこでも、誰にでも実施できるかといえば、なお問題点が多く存在する。教師の総合的な指導力が要求されたり、各教科のねらいが達成できるのか疑問に思える場合もある。授業実践をくりかえしながら、手堅く研究を推進していく必要がある。
ここにいう合科的な指導とは、学習指導要領に基づくものであって、各教科の目標をいっそう効果的に達成するために、いくつかの関連する指導内容を有機的に組み合わせて、児童の特性に応じて計画的に指導するという立場であり、とりわけ本研究における扱いは、あくまでも理科を中心として実践的に行った事例である。

理科を中心とした合科的な指導
(理科のねらいの達成と関連する他教科の内容を理科学習に取り入れる。)

理科を中心とした合科的な指導

授業の計画をどのような手順で行うのかがよく問題にされる。指導計画の作成はあくまでも実践の結果を生かして、より効果的なものへと作成していくことはいうまでもないが、次のような手順で進められてはどうだろう。

1)各教科などの目標、内容を十分検討する。
理科の授業を実践した経験と反省に立って、理科の目標、内容と他教科の目標、内容をつき合わせて検討する。
2)内容的に関連する場面の活動を分析する。

それぞれの教科とのおおよその関連ははかれるが、具体的にどのように関連があるかは、その部分の活動の分析をしてみないとつかめたい。理科では、本研究の「単元ごと活動例」がこれにあたるが他教科の活動とつき合わせて関連分析をする必要がある。
このような手だてを講じて立案にあたればより具体的な計画を作成することができる。


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