理科学習指導資料小学校低学年理科の指導-090/116page

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実践テーマ
すなや土に直接触れる活動を通して、すなや土に親しませる。

1 単元名 すなと土
2 単元の目標
砂や土と水を使って、山や川、池などを作り、水を流したり、型押しをしたりしながら、砂や土の手ざわり、固まり方、水のしみ込み方、水の中での沈むようすなどの違いに気付かせ、砂や土などに親しみをもたせ、土遊びの楽しさを味わわせる。
3 指導計画(総時数 5時間)
(1)すなや土の感触を味わいながら山や川を作る………………2時間
(2)すなや土を使ってお店やさんごっこをする…………………2時間
(3)水に入れコーヒー作りをする…………………………………1時間
4 児童の実態
児童は幼児期より砂遊びの経験は多くもっており、かつ、何度やっても飽きない活動である。
雨あがりの校庭に出た時、「校庭にはいっぱい水たまりができているのに、砂場にはどうして一つもないの」という素朴な質問がでた。「それはみんなしみ込んでしまったんじゃないかなあ。それなら砂場を堀ってみればいい」ということになった。
そこでみんなで砂場に入り掘りはじめた。どんなに掘っても水はでてこない。しかし冷たい。ぬれている。下の方までしみ込んだのかもしれない。次に水たまりにはだしで入ってみる。足で土の感じをさぐる。手ですくいあげてみる。その時の児童たちの活動は単なる遊びではなく、自分たちの課題をもった遊びになっていた。

砂場にはどうして水たまりができないのだろう。
児童の意識調査から しみこむ現象については感覚的にとらえているようであり少数ではあるがさらに因果関係に、目を向けている者もみられた。
これまでの遊びの経験から自分たちの活動の見通しを持って学習できるのではないか。すなわち、砂と土についてはレディネスが十分できていると思われた。
その素地の上に立てば自分たちのめあてをしっかり把握して課題解決をはかりながら土や砂に親しんでいけると思う。
しみ込んでしまうから 65%
砂が水をすうから 14%
すきまがたくさんあるから 2%
つぷつぶだから 10%
わからない 9%

表1(2年1組 43人)

5 単元構成と評価
児童は砂を使った遊びは多く経験しているので、本単元では上手に山や川やダムを作ってみよう。


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