理科学習指導資料小学校低学年理科の指導-095/116page
と土のコーヒーを作る ○本物のコーヒーと違うね。
○濁っていたけどだんだんきれいになってきた。
○下にずい分たまる。砂は小石みたいのが入っていたよ。
●よくかき回し変化する様子をよく見ていたか。
●沈む速さを直感的にとらえられたか。
しばらくそっと置いてから調べよう。
7考察
第一次の2時間で、山や川やダムを作って遊ぼうという活動であったので、自由でダイナミックな活動が見られた。みんな素足になり砂場いっぱいに広がって活動ができた。
山はできるだけ高く、川は長く、ダムや池は深く、トンネルはくずれないようにと努力している。水は全部しみ込んでしまうので水くみ役の子は何回もバケツを持って走っていた。そこでビニルを使ってみればよいということになり、やっと水がたまって、満足していたようであった。もう砂だけではどうにもたらないことに気付いてきた。
しかし、ここまでの活動では土や粘土を使うということをねらっていなかったので、それで解決する方向には十分目は向けられなかったようである。
,いずれにせよ五感特に手足で触れることにより、砂や土の感触、固まり方、水のしみ込み方を体得していったことは確かなことであり、特に水のしみ込み方の速いのにはおどろきを見せていた。
第二次の2時間では、さらに発展させ、だんご作りを中心に土と砂の比較をとらえさせる計画であったが、もっといろいろな物を作ってお店やさんごっこをしたいという児童の発想から、社会科の学習と関連づけて計画を立て実施することにした。
事前の調査では、砂でだんごを作ったがなかなか固まらない、どうしたらよいか、に対して
○水をまぜてぬらして作ればよい 65% ○粘土や土をよくまぜる 35%
でまだ砂を中心に考えていたようであったが、だんごにしても、おにぎりにしても、ケーキにしてもなんとか固まらせたいので土の必要に気付いてきたようである。土とりの場所を指定してやるとほとんど全員土とりをはじめ、そのうち土だけで作る子も出てくるわけで、砂場と同じように遊べる土場のような場所が必要になってくると思う。
事後の調査から
砂と土を比べて一番ちがうと思うことは何か
表2
手ざわり(ざらざら、べたべた、粒々) 40% かたまり方 33% しめり気 12% しみ込み方 7% 色 6% つめたさ 2% 個々の感じ方、表現の仕方は異なってはいるが、土や砂に直接触れる活動を通してそれぞれ特徴をつかんでいると思う。
この単元は児童が、題材についてのレディネスがあったので、見通しをもった活動が展開できたと思う。