理科学習指導資料小学校低学年理科の指導-096/116page

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実践テーマ
多様な活動を通して、植物の成長をくわしく調べさせながら親しみと楽しさを味わわせる。

1 単元名 大きくそだてよう
2 単元の目標
ヒマワリの草たけ、茎の太さ、葉の大きさ、色の濃さなどについて、日なたと日かげのものを比べたり、成長の仕方の違いを継続して観察したりして成長が日光の影響を受けていることに気付かせるとともに、大きく育て、きれいな花を咲かせようと工夫する中で植物に親しみをもたせ、世話する楽しさを味わわせる。
3 指導計画(総時数 3時間 理科2、算数科1)
(1)ヒマワリの育ったようすを調べる…………………………1時間
(2)日なたと日かげのヒマワリの育ち方を比べる………………2時間
4 児童の実態
これまで児童は、1年でアサガオ、グラジオラス、ヒヤシンスを育て、2年にたってヒマワリ、ホウセンカ、オシロイバナなどの種子をまき、その育ち方を観察してきている。しかし、次の意識調査の結果にも見られるように、これらの植物に対する興味、関心の度合いには大きな差があり、喜んで世話する児童のいる反面、他人まかせで関心を示さない児童も多い。また、関心を示している児童でも植物が日に日に大きくなっていくことには興味を示すが、長い期間継続して世話をしたり、観察したりすることはむずかしく、日なた、日かげの自然条件に目を向けて世話するといった能力、態度は育っていない。「育つ」という現象についても、莫然とした見方が強く、「大きくなる」「のびた」といったとらえ方をしている児童が多い。したがって、広がり、太さ、節間ののびなどには意識がない。

意識調査(調査人数 32名、男17名、女15名)
(1)あなたは、アサガオやヒマワリを育てたり、せわしたりすることがすきですか。
すき  すきでもきちいでもない  きらい
男9人(53%)    7人(41%)   1人(6%)
女11人(73%)   4人(27%)    0人
計20人(63%)   11人(34%)   1人(3%)
(2)こんどのヒマワリの勉強をするときは、どんなことをしらべたいと思いますか。一つ書いてください。
。のびたり大きくなったりすること8人(25%)
。実やたねができること3人(9%)
。くきの高さや太さ5人(16%)  。日なたと日かげの育ち方2人(6%)
。葉の大きさや数6人(19%)   。無答、わからない2人(6%)
。花の咲く様子や大きさ6人(19%)
※この調査は、指導1週間前の調査であり、(2)は自由記述である。

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