理科学習指導資料小学校低学年理科の指導-109/116page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

実践テーマ
音の伝わり方を調べながら、事実をよく見つめることの大切さや、工夫してものを作る楽しさを味わわせる。

1 単元名 でんわごっこをしよう
2 単元の目標
離れた所に音を伝える工夫をしたり、糸電話を作り、その遊びを工夫したりしながら、身の回りには音を伝えやすいもの、音を伝えにくいものがあること、物の震えは糸などを伝わっていくことに気付かせる。
3 指導計画(総時数 6時間)
(1)音をつたえよう………………2時間
(2)つたえるものをさがそう…………1時間
(3)糸電話をつくってあそぼう………3時間(理科 2時間、図工科 1時間)
4 児童の実態
児童はこれまでに、「音を出してみよう」の単元で、さまざまな音づくりや音出しを工夫することを通して、音が出ている時はその物が震えていることに気付いてきている。そこでの児童の活動の様子を見ると、音を出すことに興味と関心をもってとりくみ、音が出ている時の震えを手で感じとろうと何度もくりかえし物にさわっている児童がいる一方では、その興味が断片的であって持続しない児童も多い。それは、自然の事物・現象に対し、手あたり次第にただふれるだけで、よく見つめようとしない姿や、一度何かにつまずいてしまうとすぐ他の物に興味が移ってしまう姿によくあらわれている。

右の図の1)と2)のようにして、音は聞こえるかどうか調査した。1)の場合は全員が聞こえると答えている。しかし、2)になると聞こえないと答えるものが7名(19%)になった。聞こえないと答えた児童の大半の理由は高さが違うからである。物と物とのつながりや物の震えには目を向けていない。また聞こえると答えた児童の理由は、つながっている(13名)、金物だから、鉄だから(9名)、ふるえるから、よくひびくから(7名)、まっすぐのびている、長いから(1名)であった。音が聞こえるということを、物と物とのつながりから見ている児童や、物
の質という面から見ている児童、震えと関係づけて考えようとしている児童などさまざまである。
1)
1)
2)
2)

5 単元構成と評価
児童は実態にもあるように、音が伝わる、音が聞こえるということについて、いろいろな点から説明しようとしている。そこで本単元では活動を通してそれらの考えを確かめていくことができるように展開していきたい。いろいろなことを、いろいろなものでやってみたいという児童の希望を


[検索] [目次] [PDF] [前][次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。