大切にしながらも、1つ1つの事象を積み重ねながら、自分のやり方の欠点を見直したり、工夫を加えたりして活動を深めていけるようにしていきたい。
そのためにまず、中庭に出てまわりの物の中で音が出るとビリビリしたり、ふるえたりするものがあるかどうか調べさせ、音の震えを体感させるとともに音が物を伝わって聞こえることに目を向けさせる。次に、かんづめのかんや紙コップなどを1つ1つつないでいったときの音の伝わりを調べさせ、物と物とをつないでも音が伝わることに気付かせ、音を伝える物に対する意識を高める。また、いろいろの物で音の伝わり方を調べさせ、音が伝わりやすいものと伝わりにくいものがあることをとらえさせたい。さらに、それを電話づくりに発展させ、糸のように細いものを使っても、遠くまで音が伝わること、それは物の震えが伝わって聞こえることを気付かせたい。
この電話づくりは、図工科との合科的な取り扱いを考えている。児童に工夫をこらして自分の糸電話をつくらせ、それを使って遊ぶ活動を十分とり入れることにより、これまでの学習の適用と自分で物を工夫してつくる喜びや、物を使って遊ぶ楽しさを味わわせていきたい。
評価については、それぞれの活動のあとに、わかったことや不思議に思ったことを書かせ、本時のねらいに対してどれほどせまることができたかをチェックしていきたい。
6 授業の実際
<本時のねらい> 1/6
中庭の遊具を使って音を出し、音がでている時は物が震えていることを確かめるとともに、音が物を伝わっていくことへの関心を高める。
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○音のべんきょうをしている時の写真だ。
●スライドが何を勉強している時かを思い出させ、何を調べているのか質問した。
○音がでている時、びりびりするかどうか調べている。
○タイコはびりびりした。シンバルも。
○やかんのふたもなった。えんとつも……。
●物の震えを感じとったときのことを思い出させたあと、中庭の遊具に目を向けさせた。 |
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○きっとあるよ。中庭のどこでもいいの。
●児童には手や耳を物にあてて調べるように指示し、音を出すために丸棒にゴム栓をつけた物をわたして中庭に出た。 |