先端技術をとり入れた理科(物理領域)に関する教材・教具-013/47page

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 テストの結果では、センサーの前で手を動かしたり、暖房の前でセンサーを左右にゆっくり動かすだけで、大きく感知するので、理科の各領域で活用できる教具であろう。
 なお、強さを測定しやすくするには、後述する最大値記憶回路(最大値メモリ)を用いるとよい。

〔図6〕

人体などから放射されている赤外線の強さを調べる装置

※使用しているR.Cの値は近い値でよい。オペアンプ4558Cを交流増巾に用いている。


4.磁界の強さを調べる装置(小・中・高)

 鉄は磁気を帯びているか?磁石につくもの、つかないもののちがいを調べたい。コイルに電流を流すと磁界がどちら向きに、どのような強さでできているか調べたい。磁気テープに録音された音はどんな形で記憶されているのか調べたい。電流の強さと、その周りにできる磁界の強さの関係を調べたい。更には、電線に流れている電流を電線を切らないで測定したい。など、児童や生徒の知的興味と探究心は発展していく。そのための教具として開発したものを述べる。
 磁気センサとして、SONY磁気抵抗素子SOME-DM209での回路を示す。同じくDM202でもよい。(ホール素子に劣らぬ性能で出力も大きい。)
 素子の大きさは4.7×4.5mmなので、アクリル棒にボンドで接着し用いるとよい。
 回路は、正確な計器として動作させるため、定電流で駆動させることや、同相電圧を除去するための回路をつけ、精度の確保をした。〔図7〕
 〔図8〕はデータであり〔図9〕は高校教材として使えるか


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