先端技術をとり入れた理科(物理領域)に関する教材・教具-024/47page

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で他は同じである。回路を設計するときに便利な方を用いればよい。代表的なものとして7402がある。

NORゲート

 NAND、NOR、共に 1)と 2)を接続して用いると、インバータとしてはたらくのである。従って、7400が手に入らぬ場合は、7402でも7404でも同様に使えるというわけである。
 その他、種々の便利な使い方があるが、以下の項で、そのはたらきを理解していただきたい。
 また、C・MOS系のデバイスは、TTL系デバイスに対して静電気と熱に弱い。作製のとき十分注意していただきたい。当センターの講座では、100名程の先生方が実習をされている。C・MOSでは1個の不良品を出したが、TTLでは、始めての先生方が大多数であるにもかかわらず、失敗例は皆無であった。安心して使用できるということになると思う。C・MOS ICは静電破壊を防ぐため、ICをアルミホイルで包み保存をして、使用前には静電気に注意するとともに、ハンダごてをあまりPINに当てておかぬようしなければならない。

2.デジタルカウンタ/タイマ(小・中・高)

(1)タイマとして用いた実験例
1)斜面上の物体の運動(速度・加速度)
2)重力の加速度

(2)計数装置として用いた実験例
1)物の個数を計測する。
2)回転数を計測する。
3)音の回数を計測する。
4)放射線を計測する。

(1)、(2)の実験に用いる目的で作成した装置の、デジタルカウンタ/タイマ回路である。〔図2〕
 計測し、表示する数字は0〜9までの10進数(decimal Number)である。これを表すための素子は、HとLで表示する2進数(binaly number)を、4Bit(H.Lの情報を1Bitという)用いて、10進にする2進化10進数(B.C.D法)として、情報を処理するのである。読みにくい表現となったが、コンピューター用語が一般化されているので、以下この用語を用いて説明する。
工夫したところはゲートで、押しボタンスイッチだけで確実にスタート、ストップ、リセットが行えるようにし、外部でコントロールする場合にも便利にすることである。また、発振回路も、前項のプリンキーと同じ形式にし、調節を可能にして種々の用途に対応できるようにした。
 正確に周波数を調節するには、次の項に述べる周波計アダプタをいっしょに組み込むか、又はアダプタとして独立させておけばよい。
この種のタイマーを、講座に教材製作として実施しているのは、全国で約半数の都道府県に及び、中学校、高等学校の授業に使用されている。
 以下に述べる実験法は本センター独自のもので、種々のアイディアも生まれる可能性がある。先生方に御工夫いただけるものと考えている。
 これを用いて実験をする際は、テープタイマーを用いた


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