先端技術をとり入れた理科(物理領域)に関する教材・教具-035/47page

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べた実験は全て行えるようにしてあるのでお読みいただきたい。
 LEDは、できれば大型の東芝TLR380を用いたい。教室の最後部からでも明瞭に見える大きさで、デモ実験などに効果がある。LDEの各セグメントにつける抵抗も不必要なので作製には手が省ける。

〔図22〕
TLR380と7447Aの、PIN接続図

TLR380と7447Aの、PIN接続図を示したので御理解いただけるものと思う。なお小数点…D・P.は500Ωを通じて+5Vのラインに接続すればよい。また電源については〔図15〕の+5Vレギュレータ電源を用いる。ACの信号を用いる部分は不用である。

〔実験〕DOWN COUNTERにして、Cの容量を求めてみよう。

 これは次項5で用いる74LS624,625,627などを用いると簡単である。発振周波数はCの大きさで決定され、調整はバイアスの変化で行えるので非常に便利である。有用な使い方は次項に述べてあるので、次の装置の予備実験として、試していただきたい。

74LS627

 今、74LS627を例としてとり上げる。このチップは、図のようなPIN配置で1チップに2回路封入されている。
 PlN1:Vcc、2:FREC,CONTROL、3・4:CX、5:GND、6:OUT PUT、7:GND 1回路を用いるときは、ここまでのPINを使用する。以下もう1回路として、8:OUT、9:GND、10:CX、11:CX、12:FREC,C,13,14:Vcc Vccは+5VにGNDは0Vである。
 基準になるコンデンサー100PFをCX端子を設定したターミナルにつけ、FREC CONTROLで調整し、DOWN COUNTGRに入れて1を表示させると1000PFは10を表示することになる。桁を上げる場合は、基準発振、すなわちゲートの時間を短かくすればよい。正確な容量計として使用できるわけである。

5.VOLTAGE CONTROL FREQUENCY GENERATOR.

 物理現象を電圧に変換し、それをDATA MEMORYやU/D COUNTERにINPUTし表示する。A/D変換用ICは高価であるし、LSIも出てはいるがスピードが遅すぎるので、実用上高速でデータを得るのは困難である。筆者は高速で安価な74LS624、625、627などを用いて1,000円程度のGENERATORを作成した。測定時0Vのときの表示が0になるよう減算回路を考案した。これにより種々の物理量の変換が可能になった。DATA MEMORYを用いて交流をこれに入力し、データをグラフにプロットすると、サインカーブが得られるなどの特徴がある。U/D・COUNTERに入力することにより運動量、力積、圧力、温度、コンデンサーの容量などの測定ができる。この装置の入力部は高インピーダンスにして、5V以下の測定レンジを設定する。すなわち、


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