先端技術をとり入れた理科(物理領域)に関する教材・教具-037/47page

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このような考えから思考を組み立て、回路を設計、試作、検討を加え、具体的な回路として完成させた。
 周波数カウンタに組みこむ場合は、基準時間回路は内部のものを使用するので、LS624がよい。
 別に使用する場合は、デュアルの625、627を用いて、半分を基準時間発生回路として用いている。この場合は、別の周波数カウンタに接続して読みとれるわけである。
 回路は最後の桁を四捨五入した値にすること、有効桁を考慮してゲート時間を1/100secに設定し、これを10倍して1/10sec単位で出力すれば、どんな形式の周波数カウンタでもコンパチブルになるので、結果は良好である。この場合の表示は、6桁となる。4桁のカウンタの場合は、VCOの周波数を2桁下げ、減算回路も2桁下げればよいことになる。〔図23〕

6. 4096×24BIT (6DIGIT) DATA MEMORY   (実用新案出願)……その1

1)測定する物理量の情報収集時間を最短10-4secとし、長い方は無制限とした。データは4096回収集でき、精度は6DIGIT500nsecで自動停止も付けておいた。センサーとの組み合わせですべての実験に使用できる。
2)連続的な情報収集が理想であるがADDRESS NO(x)から(x+1)に進む間の情報収集不能時間(記憶のために必要な時間)を100nsecまで短縮した。
 更に、高速ICを用いれば若干短縮できるが十分である。
この方式はMEMORY SELL ARRAYのADDRESS 1当たりの時間10-4secより短かければよいので、安価なものでよいことが特徴である。
3)ADDRES COUNTERはUP/DOUN、早送り付き読み出し(AUTO)と手動読み出し(MANUAL)の2種切換えとした。これは0〜4095のデータを読み出す場合1データ1secとしても4096secかかるからである。以下に示したものはFUNCTIONAL BLOCK DIAGRAMである。〔図24〕

マイコンを用いるとBACIC 8BITの場合でスピードが0.1sec程度の分解能なので、これとの比較ではマイコンの性能の悪さが目につく。この装置はマイコンではでき得ぬ程、高性能である。

〔図24〕
FUNCTIONAL BLOCK DIAGRAM


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