小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-028/98page

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◎ 第1学年社会のまとめ

〇 三つの観点について、それぞれの正答率をみると、「知識・理解」については79%、「資料活用の能力」については69%、「社会的思考・判断」については74%の正答率を示しており、「知識・理解」が特に高くなっている。全体の正答率は75%である。

〇 知識・理解については、1年の社会科は「気づかせる」ことがねらいであるが、社会的事象の観察、表現学習を通して、そのものの持つ意味や明らかになったこと、初めて知ったことなど知識として必要なものは確実に身につくようにしたい。

〇 資料活用の能力についても、1年の場合は学年の目標の中にふれていないが、児童の観察、表現学習を重視するとともに、児童の知識理解を高め、考えを深めるために必要とする具体的な資料は大いに活用する必要がある。
また、具体的なイメージを強化するために視聴覚教材の活用も大切である。その際、1年生の発達段階に合わせて、資料提示のしかたを工夫し、児童の興味関心が高まるようにしたい。

〇 社会的思考・判断については、やはり観察、表現学習が基本になり、それらの活動の中で思考力も働き、社会的事象の持つ意味に気づいてきたり、社会的判断力も育ってきたりすると考えられる。

〇 1年生なりに、問題文をよく読み、問題の意味を的確にとらえるといった態度や技能を育てることも大切である。

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