小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-029/98page

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(2)理科
領域・小問ごとの分析 対策の視点
1 植物の形の特徴
〇 正答率は90%と高く、花と葉の形の特徴を関係づけて、きわめてよく理解されている。
〇 児童が日常生活の中で折にふれて接することができる植物を身近に栽培しておくなどして、環境を整えておくと共に、観察眼を養っていくことが大切である。
2 草花を使った遊び
〇 正答率は88%と、草花を使った遊びについてよく理解されている。花の絵にまどわされた誤答が見られる。
〇 授業の中に組み入れるだけでなく、遠足など屋外に出る機会をとらえ、草花の特徴をいかした遊びの楽しさを十分に味わわせていくようにしたい。
3 アサガオの種子の特徴
〇 正答率は89%であり、アサガオの種子の特徴がよく理解されている。誤答には種子は小さいものだと思い込んでいるためと思 われるものが見られる。
〇 いろいろな種子のまざっている中からアサガオの種子を選び出させるなど、他の植物の種子と比較して特徴をとらえさせていく場を設定していくとよい。
4 アサガオの種子のまき方
〇 正答率は86%であり、種子のまき方はよく理解されている。誤答には指の第二関節までとしたものが見られる。
〇 児童に実際に種子をまく体験をさせ、自分の体を通した理解をさせることが大切である。また、深さを変えて発芽の様子を観察させるなどの実証的な方法がとられてもよいであろう。
5 アサガオの芽の名称
〇 アサガオの「ふたば」という名称は、正答率が67%であり、ほぼ理解されている。 誤答には「ほんぱ」「あさがお」などが見られる。
〇 アサガオの世話や観察を通して名称を知らせると共に、他の植物でも同じ形の葉は「ふたば」と呼ぶことをおさえていきたい。
6 アサガオの世話のしかた
(1) アサガオヘの水やり
〇 正答率が56%と低く、アサガオヘの正しい水やりのしかたの理解は低い。特に葉の上から水をやるとした誤答が大部分
〇 アサガオヘ水をやることは知っていても正しく水をやる体験が欠けていると考えられる。 実際に世話をさせる中で正しい方法を身につけさせる必要がある。

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