小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-030/98page

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領域・小問ごとの分析 対策の視点
である。
(2) アサガオの支柱の立て方
〇 正答率が85%であり、どのような支柱を立てれぱよいか、よく理解されている。 アサガオと同じ長さの支柱を立てればよいとした誤答が見られる。
〇 その時に間に合えばよいというのではなく、成長を見通した世話のしかたを考えさせていくことが大切である。
7 アサガオの開花の順序
〇 正答率が40%であり、開花の順序や、つぼみ、花などのつき方についての理解は低い。特に花とつぼみの位置関係をとらえて いないための誤答が多い。
〇 花が咲いたことだけが話題になりがちであるが、つぼみの時からの継続観察をしっかり行わせ、一連の開花の順序をとらえさせることが必要である。
8 アサガオの花と汁の色
〇 正答率が81%であり、アサガオの花の色と汁の色の関連についてよく理解されている。問題文と選択肢の文との関連を見落と している誤答が見られる。
〇 汁の色は時間が経過すると変色するので、花の汁とりやたたき染めなどの作業の中で花と汁の色の関係をとらえさせることが大切である。また、他の花へも活動を広げさせ、花と汁の色を比較して見ていくことも大切にしたい。
9 木の葉と木の実の特徴
〇 正答率が57%と、木の葉と木の実を結びつけた理解は低い。特にカエデとイチョウの実を取り違えた誤答が多く見られる。
〇 木の葉や木の実で遊ぶ活動の中で、木の実拾いをする時にどの木から落ちた実かを確認させるなどの方法によって、木の葉と木の実の特徴を関係づけてとらえさせることが大切である。イチョウの実は皮膚がかぶれることがあるので注意を要する。
10 動物の体の特徴
〇 正答率が63%と、それぞれの動物の体と動きの特徴がほぼ理解されている。うさぎとすずめについて足の数を見落として動き からだけで判断した誤答が見られる。
〇 いずれも児童にとってなじみのある動物であるが、体の特徴と動きの特徴を関連づけてとらえられない児童が見られるので、日常生活の中で接する機会や観察の視点を与えて、動きにあった体のつくりをしていることをとらえさせていくことが大切である。

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