小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-031/98page

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領域・小問ごとの分析 対策の視点
11 生き物のいる場所
〇 正答率が59%であり、いずれも身近に見られる生物であるにもかかわらず理解は低い。選択肢の文の似ている点にのみ目を向 け、大きな要素である差異点に気づかない誤答が多い。
〇 植物の茎や葉にいることが多い点にのみ目を向け、その植物のある場所の特徴に気づかないことが多い。場所の特色に目を向けさせる指導が必要である。日当たり、しめり気、あたたかさなどの観点から見させるとよいであろう。
12 かたつむりの動き方の特徴
〇 正答率が61%と、かたつむりの動き方の特徴は、ほぼ理解されている。えさの食べ方など体のつくりを正しくとらえていない 誤答が多く見られる。
〇 身近に飼育して世話をしたり、実際に手に取ったりして、動き方や体のつくりについて気づいていくことができるようにしていくこ とが大切である。
13 生き物の主な食べ物
〇 正答率が74%とよく理解されている。金魚のえさを角砂糖とした誤答が見られる。
〇 身近な生き物については、日常何気なく接している面があり、固定観念を持ち易いので実際におさを与えてみる、飼育してせわをするなどの方法によって、親しみを持ちながら知識を広げていくことを大切にしていきたい。
14 帆掛舟の帆の大きさや形と進む速さの関係
〇 正答率が56%と、理解は低い。特に風受けのはたらきを大きさや形と関係づけてとらえていないための誤答が多い。
〇 児童は自分が作った物は最もよいと固執しがちであるが、帆の風受けの機能を十分にとらえることができるように時間的なゆとりを与えていろいろ試みる中からよりよい大きさや形をとらえていくことができるようにするとよい。
15 風車のまわり方
(1) 羽根の折り曲げ方とまわり方の関係
(2) まわる速さと風の強さの関係
〇 正答率が(1)は86%、(2)は84%と、風車のまわり方についてよく理解されている。
(1)、(2)共に、自分の経験からくる知識による誤答が見られる。
〇 羽根の折り方をいろいろ工夫したり、風の強さを変えたりして、十分に試みる中からよくまわる風車を自分の手でつくり出していくことができるようにしたい。その中で児童の経験を広げていくことが、よりよくまわる条件を児童自らが見つけ出していく力を身につ けさせていくことになる。
16 ゴムと風で動くものの構造の違い 〇 学習の中だけでなく、物の動くしくみや形

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