小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-033/98page

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領域・小問ごとの分析 対策の視点
濃さの違いに対する理解は低い。誤答は光を通さない物と通す物による影の濃さの違いを十分理解していないためのものである。 ろな物での影のでき方を実際に試させ、経験を広げさせる中で確かな理解をさせていくことが大切である。
23 雨の日の地面のようす。
〇 正答率が54%と、雨による地面の変化や雨水のようすに対する理解は低い。特に雨水が泥を含んでにごっていることに気づか ない誤答が多い。
〇 雨の日に水たまりに踏み込んで遊んでいる児童は多いが、地面や雨水のようすに目を向けていることは少ない。授業の中にそれらを関係づけて組み入れていくことが必要である。
24 冬の寒い日の地面のようす。
〇 2つの正答率が、(い)は91%、(お)は70%と冬の寒い日に見られる地面のようすはよく理解されている。霜などが解けて水滴にな って木の葉についていると考えた誤答が多く見られる。
〇 霜についての理解が少し低いが、生活の中で機会をとらえて、実感として理解させていくことが大切である。寒い冬の日の朝に見られるようすという条件から考えなければならないことに気づくような物の見方や考え方についても養っていく必要があるだろう。
25 石の特徴を生かした遊び
〇 正答率が70%と、遊びに合う石の特徴がよく理解されている。丸い石を選んだ誤答が多く見られる。
〇 実際に石積み遊びなどをする中で、遊びに適した石の特徴をとらえさせることが大切である。石を利用した遊びには、この他に造形遊び、石ころがしなどもあるが、石けりなどの伝承遊びも取り入れていくことも考えられる。
26 石の模様や特の特徴
(1) 石の模様の特徴
〇 正答率は51%と似ている模様の石を選択するための理解は低い。形やなんとなく模様が似ているようだからという誤答が多く見られる。
(2) 石の形の特徴
〇 正答率が73%と、石の形を弁別することはよく理解されている。丸味をおびている石だからとした誤答が多く見られる。
〇 石の模様や形の特徴については児童の主観が入り込みがちであるが、特徴を見る観点をしぼって、具体的にとらえさせることが大切である。また、ある部分については似ているが、全体的に見た時にはこちらの方がよく似ているといった弁別の能力も、日常生活の中で培っていきたい。いずれにしても豊富に素材を準備して、十分活動させる中で理解させていきたいものである。

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