小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-040/98page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 鍵が72%、ひさしは72%である。 誤答で「ア」としているのが多いのは、集配袋をそのままポストに入れているので安全だとみているように思われる。 速く集める工夫の正答率は77%である。 誤答では「鍵」も指摘しているのが多く、ついで、「ヘルメット」「雨よけ」の順になっている。 や集配の動作などを通して確かめられるようにすることが大切である。また、集配の様子をみたり、局員の話を聞くことも大事である。
〇 郵便物の安全と、集配員の安全を混同させないように指導するとともに、そのちがいに注意して資料を読み取る訓練も必要である。4 水産物の育成と採取にたずさわる人々の様子 魚をとるの正答率は92%で高い。魚のすみかをつくると、たまごをかえし、育てるについては、それぞれ88%、87%である。 誤答の傾向をみると、網引きと入ってい魚、飼まき、海中のブロック(魚礁づくり)の絵が意味することを読みとっていないた めと考えられる。 〇 写真や絵、スライドなどで、働いている人の動作と、魚の様子をよく見させながら、養殖による稚魚の育て方、栽培漁業による魚資源の保護に気づかせ、何をしているのか、何のためなのかおさえられるようにすることが大事である。
〇 また、2つの資料を比較して、その関連を読みとる訓練も大切である。5 工場ではたらく人々の衛生や安全 衛生への配慮の正答率は、ぼうしが95%、マスクが94%、安全への配慮の正答率は、97%でいずれも高い。 衛生面での誤答例は、「白いふく」「くつ」などが見られる。安全面の誤答は「ぼうし」が多い。いずれも、それぞれの役め を正しく読みとっていないためと思われる。 〇 作業衣など身につけているものが、どんな役めをもっているのかについて、衛生と安全に分けて観察させるとともに、その一つ一つについての役割のちがいを考えさせることが大切である。
〇 給食のおばさんなど、身近な人の声を聞かせたりすることも効果があると思われる。観点(2) (資料活用の能力)について
観点(2)の平均正答率は82%であるが、小問によっては62%〜97%の差がみられる。 2年生の場合は、社会的事象に対する見方が未分化で、資料の読みとりも感覚的、断片的にとらえることが多い。しかし、ちがいの発見や物事のかかわりはわかりかけているので、具体的に観察し、体験させる学習の積み重ねが大切になってくる。 そのためには、児童自身の手で目に見える作品を作り出す学習活動をすすめ、資料に慣れさ